コミュニティシネマセンター 志尾睦子さんが新しい代表理事に就任

6月28日、コミュニティシネマセンターの定時役員会・定時社員総会を開催しました。
社員総会では、新役員の選任について議決が行われました。
留任の理事に加え、諏訪敦彦さん(映画監督)、土田環さん(早稲田大学理工学部専任講師) 、山下宏洋さん(イメージフォーラム支配人/イメージフォーラムフェスティバルディレクター)、岩崎ゆう子(コミュニティシネマセンター事務局長)が、新しい理事として選任されました。
また、新理事による理事会において、新しい代表理事に志尾睦子さん(NPO法人たかさきコミュニティシネマ代表理事)に就任していただくことを決定し、副代表理事はとちぎあきらさん(フィルムアーキビスト)と北條誠人さん(ユーロスペース支配人)に再任していただくこととなりました。

新代表理事・志尾睦子さんのコメント

志尾睦子
志尾睦子

この度、代表理事を務めさせていただくことになりました、志尾睦子です。
NPO法人たかさきコミュニティシネマの代表理事をしております。
全国の上映者が集まり、年に一度開催していた映画上映ネットワーク会議が、その名を全国コミュニティシネマ会議と改めたのが2004年のこと。地域の映画文化の裾野を広げ、より充実した活動を目指そうとするコミュニティシネマの理念を冠に、上映者の皆さんとともにひた走ってきた20年でした。
2009年に社団法人となったコミュニティシネマセンターは、創設理事長の堀越謙三さん、前理事長の田井肇さんというカリスマの行動力に引っ張られ、事務局長の岩崎ゆう子さんの力強い支えで、ここまでやってこられました。私は、それを引き継ぐ統率力はまるでないと先にお伝えしてしまいますが、上映仲間の皆さんと一緒に和気藹々と何事にもへこたれることなく進むことはできると思っております。これからも、どうぞよろしくお願いします。

コミュニティシネマセンターの新しい理事会のメンバーは下記の通りです。

  • 小川直人 (せんだいメディアテーク学芸員)
  • 櫛桁一則 (みやこ映画生活協同組合)
  • 坂本安美 (アンスティチュフランセ日本 映画プログラム主任)
  • 志尾睦子 (NPO法人たかさきコミュニティシネマ代表理事)
  • 諏訪敦彦 (映画監督)
  • 田井肇 (シネマ5代表(大分))
  • 土田環 (早稲田大学理工学部専任講師)
  • とちぎあきら (フィルムアーキビスト)
  • 北條誠人 (ユーロスペース支配人)
  • 松本正道 (アテネ・フランセ文化センター主任/映画美学校代表理事)
  • 宮嵜義文 (NPO法人松本CINEMAセレクト代表理事)
  • 山崎紀子 (シネ・ヌーヴォ支配人(大阪))
  • 山下宏洋 (シアター・イメージフォーラム支配人/イメージフォーラム・フェスティバル ディレクター)
  • 岩崎ゆう子 (一般社団法人コミュニティシネマセンター事務局長)

理事会、総会を終え、本格的に新しい年度が始まります。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

コミュニティシネマセンター

『映画上映活動年鑑2022』(A4変形/222頁)発行!

コミュニティシネマセンターでは、映画上映に関する調査報告書『映画上映活動年鑑2022』(A4変形/ 222頁)を作成しました。

この年鑑では、映画館での上映に加え、映画館以外の場所での上映、映画祭等々、2022年の様々な映画上映の状況を、最新のデータや資料と論考によって紹介しています。
特別調査では、「映画祭の現在」、「映画振興策の現在」を実施。
「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」の2つのディスカッションの採録や、2003年以降の日本の映画振興策がどのように実施してきたのか、上映振興を中心に検証し、実現が望まれる「上映支援策」のコンセプトを提示しています。

【POINT】

映画館での上映

  • 映画館での上映(興行)に関する様々なデータ[観客数、興行収入、映画館数、スクリーン数、公開作品]を表やグラフとともに提示、詳細な分析や解説も。
  • シネコン・ミニシアターの映画館数の10年間の変化を、都道府県別に掲載。
  • アメリカ、フランス、韓国など、諸外国のデータも掲載。日本との比較も。

公共上映

  • 映画専門施設や公共ホール、新たな上映スペース等、映画館以外の多様な場所で行われている上映に関するデータを提示。

特集1|映画祭の現在

  • 全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡(2022年11月開催)より国内外4つの映画祭のプレゼンテーションを収録。
  • 2022年1月~2023年3月に日本で開催された映画祭(国際映画祭/地域映画祭)のリストを掲載。(コロナによる影響も付記)

特集2|映画振興策の現在

  • 2003年に発表された提言「これからの日本映画の振興について~日本映画の再生のために~」以降、映画振興策がどう展開されたのか、提言の「12本の柱」に沿って、グラフや表を用いながら細やかに検証。
  • 全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡の「ディスカッション:「上映活動支援制度」を実現するために」を収録。
  • 今後見直されるであろう映画振興策において実現が望まれる「上映支援策」のコンセプトを提示。

都道府県別映画上映施設一覧

  • 全国47都道府県の全映画館リスト(過去10年間の映画館の開館・閉館がわかる)、各都道府県で行われる映画祭・公共上映のデータを作成
  • 地域別の映画館・公共上映マップを掲載

年鑑の一部は、コミュニティシネマセンターウェブサイトResearch&Reportsでもお読みいただけます。
年鑑の購入を希望される方は、ウェブサイトよりご注文ください。
注文はこちら:http://jc3.jp/wp/books/
※コミュニティシネマセンター会員の皆様には本報告書をお送りしています。

『映画上映活動年鑑』に関するお問い合わせ:コミュニティシネマセンター
Tel:050-3535-1573 Email:film@jc3.jp

映画上映活動年鑑2022

A4変形/ 222ページ/2023年3月刊行 文化庁「令和4年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

― 目次 ―

I 映画館での上映

概況|公開本数・公開作品|諸外国との比較|都道府県別概況|全国映画館リスト2022

Ⅱ 公共上映

公共の映画専門施設(シネマテーク)及び上映事業を行う美術館
映画館以外で行われる上映活動

Ⅲ 特集1|映画祭の現在

新たな“映画祭の時代”
プレゼンテーション:
高崎映画祭によって育まれる高崎の「映画文化」|リュサス国際ドキュメンタリー映画祭
ひろしまアニメーションシーズン|〈映画の力〉プロジェクト
全国映画祭リスト2022

Ⅳ 特集2|映画振興策の現在

新たな映画上映振興策に向けて、前提として考えておきたいこと
日本における映画政策の展開 ─「これからの日本映画の振興について」以降の20年─
新しい上映振興策について
全国コミュニティシネマ会議2022 ディスカッション|「上映活動支援制度」を実現するために

Ⅴ 都道府県別上映施設一覧

Ⅵ 上映に関わる用語

Arthouse Pressで「特集:映画振興策の現在」連載スタート!初回は「ディスカッション:上映活動支援制度を実現するために」

◆Arthouse Press新着記事◆「特集:映画振興策の現在」連載スタート!
(1)全国コミュニティシネマ会議2022ディスカッション:「上映活動支援制度」を実現するために

Arthouse Pressでは、「特集:映画振興策の現在」が始まります。
この特集では、2003年に発表された提言「これからの日本映画の振興について~日本映画の再生のために~」以降、映画振興策がどのように実現してきたのか、映画の上映振興を中心に検証し、これからの「映画振興策」について考えます。

初回は、全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡(2022年11月18-19日開催)の「プレゼンテーション+ディスカッション:上映活動支援制度を実現するために」のディスカッションの採録です。
https://arthousepress.jp/articles/discussion_eigashinko_cckaigi2022/

映画の作り手、配給者、上映者が、それぞれの立場から、望ましい映画振興策についての意見を述べ、ディスカッションしました。これからの上映振興策を考えるための示唆に富んだ内容となっています。とても貴重な資料も満載です。
ぜひ最後までお読みください。

来週以降も、「特集:映画振興策の現在」の記事が続きます。どうぞご期待ください!

【近日公開予定】
・新たな映画上映振興策に向けて、前提として考えておきたいこと
・日本における映画政策の展開 ―「これからの日本映画の振興について」以降の20年―
・新しい上映振興策について

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「現代アートハウス入門 vol.3『書かれた顔』トーク:甫木元空(映画監督/Bialystocks)×須藤健太郎(映画批評家)」のレポートを公開!

コミュニティシネマセンターが運営する「Arthouse Press 藝術電影館通信」では、「現代アートハウス入門Vol.3」(2022年10-12月開催)のトークの様子をまとめたレポートを、順次掲載します。

第1弾として、2022年10月22日にユーロスペース(東京)にて『書かれた顔』(ダニエル・シュミット監督|1995)上映後に行われた、映画監督の甫木元空さんと映画批評家の須藤健太郎さんによるトークを、本日公開しました。

上映作品『書かれた顔』(ダニエル・シュミット|1995)
トーク:甫木元空(映画監督/Bialystocks)×須藤健太郎(映画批評家)
連続講座「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑 Vol.3」(1)

https://arthousepress.jp/articles/kakaretakao_1022eurospace/

初めて観たアートハウス系映画が、大学の授業で見た『書かれた顔』だったという甫木元空さん。映し出される人物たちの身振りや、映画がとらえた、失われつつあるものについて、大変興味深い内容となっています。
ぜひともお読みください。

◆『書かれた顔 4Kレストア版』ユーロスペースほか全国公開中◆

公式HP https://kakaretakao.com/
劇場情報 https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=kakaretakao

次回は、11/4大阪シネ・ヌーヴォで『書かれた顔』上映後に行われた、映画作家の小田香さんと、映画音響技師の菊池信之さんによるトークレポート公開します!
お楽しみに!

2021年に始まった「現代アートハウス入門」。第3弾となる「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」は2022年10月より、18名の映画作家らへのアンケート結果をもとに7作品の“ドキュメンタリー映画”が全国の映画館で上映されました。東京、大阪、名古屋、京都、湯梨浜(鳥取)の5つの会場ではトークも開催されました。

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コミュニティシネマセンター

Arthouse Press レポート記事「ひろしまアニメーションシーズン2022」を公開!

「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」採録順次公開中本日、プレゼンテーション「ひろしまアニメーションシーズン」を公開しました!

3月に入り、「大阪アジアン映画祭」や「高崎映画祭」、「新潟国際ドキュメンタリー映画祭」など、連日各地で映画祭が開催されています。3年ぶりに通常の形で開催される映画祭、今年から始まる映画祭もあり、にわかに映画祭が活況を呈し、注目を集めている感があります。

2022年11月に開催した「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」では、「プレゼンテーション+ディスカッション:“映画祭”の時代」というプログラムを実施しました。
国内外の4つの映画祭のディレクターが出演、それぞれの映画祭についてのプレゼンテーションを行い、コロナ禍を経た映画祭の意味についてディスカッションを行いました。

コミュニティシネマセンターが運営する「Arthouse Press 藝術電影館通信」では、このプログラムの採録を掲載しています。
「仏リュサス国際ドキュメンタリー映画祭」「高崎映画祭」に続き、きょう、「ひろしまアニメーションシーズン」のプレゼンテーションを公開しました。

「ひろしま国際平和文化祭」のメディア芸術部門のメイン事業として、2022年8月に第一回が開催された「ひろしまアニメーションシーズン」。アーティスティックディレクターを務める宮﨑しずかさんに、始まったばかりの映画祭ついてお話いただいたものです。
「仏リュサス国際ドキュメンタリー映画祭」や「高崎映画祭」の記事とともに、大変読み応えのある内容となっています。
是非ともお読みください。

Arthouse Press レポート
プレゼンテーション+ディスカッション「”映画祭”の時代」:
③ひろしまアニメーションシーズン

ひろしまアニメーションシーズン

Arthouse Pressでは、引き続き、「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」の採録や映画上映に関する記事を順次公開します。
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1/20[金]より「フランス映画の現在vol.04」が広島市映像文化ライブラリーで開催!「土曜日の映画館」もスタート

全国好評巡回中の「フランス映画の現在 vol.04~ジャン=マルク・ラランヌ(「レザンロキュプティーブル」編集長)によるセレクション」が、2023年1月20日[金]~2月5日[日]、広島市映像文化ライブラリーで開催!
レア・セドゥ、アデル・エグザルコプロス、ヴィルジニー・エフィラetc…、今まさに輝きを放つ旬な女優たちの作品など、話題のフランス映画を厳選して上映!
最新のフランス映画とともに、アラン・レネのミューズであり、シャンタル・アケルマンやマルグリット・デュラスの作品でも知られる女優、デルフィーヌ・セイリグのレトロスペクティブも上映します。
初日1月20日[金]の上映後には、坂本安美氏(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任)によるアフタートークも行われます。

土曜日の映画館もスタート!

中学生や高校生、若い人たちに見てほしい珠玉の作品を上映する「土曜日の映画館」。
広島市映像文化ライブラリーでは、「夏休みの映画館2022」の上映プログラムを3回にわたり実施します!
映画を見て、トークを聞いて、もっと深く、もっと楽しく…。
1回目となる1月21日[土]は、『キャロル』を上映。上映後には坂本安美さんに、作品の魅力をじっくり話してもらいます。
どちらもお見逃しなく!

第4回映画/批評月間 フランス映画の現在~ジャン=マルク・ラランヌ(「レザンロキュプティーブル」編集長)によるセレクション

開催期間:2023年1月20日[]~12月9日[金]
会場:広島市映像文化ライブラリー
★1月20日[金] 坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任)アフタートークがあります★
14:00-『恋するアナイス』上映後
18:00-『デルフィーヌとキャロル』上映後

※上映日程等、詳細はこちら

土曜日の映画館

会場:広島市映像文化ライブラリー
日程&プログラム:
❶1月21日[土]10:30-, 15:00-『キャロル』(2015/アメリカ/監督:トッド・ヘインズ/118分)
★10:30の回上映後、坂本安美さんのレクチャーがあります★
❷2月4日[土] 10:30-, 15:00-『タレンタイム~優しい歌』(2009/マレーシア/監督:ヤスミン・アフマド/115分)
★各回上映後、杉野希妃さんのアフタートーク(録画映像)を上映★
❸3月4日[土] 10:30-, 15:00-『ロシュフォールの恋人たち』(1966/フランス/監督:ジャック・ドゥミ/127分)
★各回上映後、Cine32のブランディーヌ・ボーヴィーさんによるフランスの映画の授業(録画映像)を上映★

ジョージア映画祭2022、12/24(土)より川崎市アートセンターで上映スタート!

東京・岩波ホールでスタートし、各地で好評巡回中の「ジョージア映画祭2022」。
今週末12月24日(土)より、川崎市アートセンターで7作品を上映!

初日12:30~『青い山ー本当らしくない本当の話』の上映後、ジョージア映画祭主宰のはらだたけひでさんによるトークも実施します。

ジョージア映画を代表する傑作『ピロスマニ』や『希望の樹』、そして、ジョージアのクリスマスを描いたロードムービー『ナイロンのクリスマスツリー』ほか、クリスマスに見るのにピッタリなプログラムです。

ぜひとも川崎市アートセンターでジョージア映画をお楽しみください!


ジョージア映画祭2022 

川崎市アートセンター 
2022年12月24日(土)~28日(水)

HP https://georgiafilmfes.jp/
Twitter https://twitter.com/georgiafilmfes

★トークイベント
初日12月24日(土)12:30-『青い山—本当らしくない本当の話』上映後
はらだたけひでさん(ジョージア映画祭主宰/画家)


スケジュール:
12/24 ㈯|12:30 青い山★上映後トーク)|15:45 ケトとコテ|17:55 ナイロンのクリスマスツリー|19:55 希望の樹
12/25 ㈰|12:30 ナイロンのクリスマスツリー|14:30 ピロスマニ|16:35 ピロスマニのアラベスク & ドキュメンタリー
12/27 ㈫|12:30 ピロスマニ|14:35 ピロスマニのアラベスク & ドキュメンタリー|16:25 希望の樹|18:50 青い山
12/28 ㈬|12:30 希望の樹|15:00 青い山|17:15 ピロスマニ|19:20 ケトとコテ

上映作品:
『ピロスマニ』(ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1969/88分)
『ピロスマニのアラベスク』(セルゲイ・パラジャーノフ監督/1985/23分)/『ピロスマニ・ドキュメンタリー』(ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1990/49分)
『青い山―本当らしくない本当の話』(E.シェンゲラヤ監督/1983/97分)
『ケトとコテ』(タブリアシュヴィリ+ゲデヴァニシュヴィリ共同監督/1948/90分)
『ナイロンのクリスマスツリー』(レゾ・エサゼ監督/1985/77分)

『希望の樹』(テンギズ・アブラゼ監督/1976/107分)


コーカサスからの風――

映画の王国ジョージア(グルジア)、失われていたソヴィエト連邦時代(1921~91)の名作が修復され、あるいはロシアから戻り、今、蘇ろうとしている。政治体制の抑圧にもかかわらず、人間味にあふれ、独創的であり、映画への愛がこめられた黄金期のジョージア映画――その魅惑にみちた歴史的作品の数々をセレクトして上映!

日本・ジョージア国交樹立30周年記念
[主催] ジョージア映画祭2022実行委員会
企画:はらだたけひで/企画協力・日本語字幕:児島康宏/上映素材制作:大谷和之
[共催] 一般社団法人コミュニティシネマセンター
[協力] ジョージア国立フィルムセンター、ジョージア国立アーカイブ、ジョージア・フィルム、ジョージア映画発展基金、ジョージア映画アカデミー
[後援] 在日ジョージア大使館

[上映・巡回に関するお問い合わせ]
コミュニティシネマセンター Tel:050-3535-1573 Email:film@jc3.jp

「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」を開催しました!

11月18日(金)、19日(土)に岩手県盛岡市で「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」を開催しました。
東日本大震災から10年の節目となる2021年に、岩手県でコミュニティシネマ会議を開催する予定で準備を進めていましたが、コロナ禍でかなわず、1年越しで念願の盛岡開催を実現することができました。ご出演、ご参加くださいました皆様、どうもありがとうございます。
みやこ映画生協(みやこシネマリーン)の櫛桁一則さんをはじめ、盛岡の〈映画の力〉プロジェクトの皆さんや宮古や大槌など沿岸部から応援にかけつけてくださった皆さんに何もかもを支えていただいて、温かみのある素晴らしいコミュニティシネマ会議にしていただくことができました。

会議の冒頭では、この10年余りの岩手県内の上映活動の様子をまとめた映像が上映されました。
プレゼンテーション+ディスカッションⅠ「“映画祭”の時代」では、高崎映画祭・志尾睦子氏による基調プレゼンテーションに基づき、広島や盛岡の事例を聞き、3年ぶりに海外からお招きしたゲスト(クリストフ・ポスティック氏)に、フランスの“リュサス”という小さな町で行われている素晴らしい映画祭(リュサス国際ドキュメンタリー映画祭)をご紹介いただき、新しい時代の映画祭のあり方についてディスカッションを行いました。プレゼンテーション+ディスカッションⅡ「「上映活動支援」制度を実現するために」では、文化庁によるコロナ禍の緊急支援事業AFF及びAFF2を利用した上映者の事例報告をもとに、映画上映振興策、支援策の必要性について話し合いました。作り手たちによる「action4cinema(日本版CNC設立を求める会)」からは岨手由貴子監督がディスカッションに参加されました。おなじみの、プレゼンテーションマラソン2022では、岩手県内を中心とする12の上映団体等による連続プレゼンテーションを実施、大いに盛り上がりました。
初日の会議の内容については、シネマトゥデイでもご紹介いただいています。

多様な作品が観られるために、今求められるミニシアター支援とは?(11月30日/シネマトゥデイ)
https://www.cinematoday.jp/news/N0133848

2日目は分科会「①本と映画がであう場所—図書館・まちの書店とコミュニティシネマ—」、「②映画館(ミニシアター)における「こどもと映画プログラム」-若年層の観客を開拓する」、「③「”シアター未満”・”シアター以上”」-まちに創造される新たな上映空間。」を実施しました。
3年ぶりの通常のかたちでの開催で、参加(出演)した皆さんの強いおもいやエネルギーを感じられる会議となりました。
会議にあわせて実施したフィルム上映会(『息子』山田洋次監督/『ハゲタカ』大友啓史監督)には、盛岡出身の大友啓史監督がかけつけてくださり、監督の盛岡への思いのこもるトークで会議を締めくくってくださいました。

来年の全国コミュニティシネマ会議も、どうぞご期待ください!
引き続きどうぞよろしくお願いします。

コミュニティシネマセンター

「映画/批評月間 フランス映画の現在vol.4」 11/26(土)より横浜で開催!

アンスティチュ・フランセが、フランスの映画媒体、批評家、専門家、プログラマーと協力し、最新のフランス映画を選りすぐり紹介する「映画批評月間」。
関西に続き、11月26日[土]~12月9日[金]、横浜シネマ・ジャック&ベティで上映します。

レア・セドゥ主演作『フランス』、クレール・ドゥニ監督×ジュリエット・ビノシュ主演『愛と激しさをもって』、東京国際映画祭でも最新作が上映され話題となったカンタン・デュピュー監督のコメディ『マンディビュル 2人の男と巨大なハエ』、そしてアナイス・ドゥムースティエやアデル・エグザルコプロス、ヴィルジニー・エフィラといった、今まさに輝きを放つ旬な女優たちの作品など、最新の話題のフランス映画を見ることができます。
また、アラン・レネのミューズであり、トリュフォーやドゥミからも賛美された女優、デルフィーヌ・セイリグのレトロスペクティブも上映します。

開催期間中には、坂本安美氏(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任)、斉藤綾子氏(明治学院大学教授/映画研究者)によるレクチャーも実施します。

東京で見逃した方、横浜での上映をどうぞお見逃しなく!!


第4回映画/批評月間 フランス映画の現在 

~ジャン=マルク・ラランヌ(「レザンロキュプティーブル」)によるセレクション

開催期間:11月26日[土]~12月9日[金]
会場:横浜シネマ・ジャック&ベティ https://www.jackandbetty.net/

↑チラシPDF

★トーク(レクチャー)★

-11月27日[日]13:00-『そんなの気にしない』上映後
坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任)によるレクチャー

-12月3日[土]15:10-『デルフィーヌとキャロル』上映後
斉藤綾子(明治学院大学教授/映画研究者)によるレクチャー

※上映日程等、詳細はこちら https://www.jackandbetty.net/cinema/detail/3054/


【上映作品

ジャン=マルク・ラランヌ氏が選ぶ2020年-2022年ベストBest of 2020-2022

セヴェンヌ山脈のアントワネット Antoinette dans les Cévennes de Caroline Vignal

2020年/98分/カラー/フランス 監督:キャロリーヌ・ヴィニャル
出演:ロール・カラミー、バンジャマン・ラヴェルネ
セザール賞最優秀女優賞受賞

マンディビュル ―2人の男と巨大なハエ Mandibules de Quentin Dupieux

2020年/77分/カラー/フランス 監督:カンタン・デュピュー
出演:ダヴィ・マルセ、グレゴワール・ルディック、 アデル・エグザルコプロス
ヴェネツィア国際映画祭正式出品

恋するアナイス Les Amours dAnaïs de Charline Bourgeois-Tacquet

2021年/98分/カラー/フランス 監督:シャルリーヌ・ブルジョワ=タケ
出演:アナイス・ドゥムースティエ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ドゥニ・ポダリデス
第74回カンヌ国際映画祭批評家週間出品

フランス France de Bruno Dumont

2021年/134分/カラー/フランス=ドイツ=イタリア=ベルギー 監督:ブリュノ・デュモン
出演:レア・セドゥ、バンジャマン・ビオレ、ユリアーネ・ケーラー
第74回カンヌ国際映画祭コンペ部門出品

そんなの気にしない Rien à foutre d’Emmanuel Marre et Julie Lecoustre

2022年/115分/カラー/フランス=ベルギー 監督:エマニュエル・マール、ジュリー・ルクストル
出演:アデル・エグザルコプロス、アレクサンドル・ペリエ、マーラ・タキン
第75回カンヌ国際映画祭批評家週間出品

愛と激しさをもって Avec amour et acharnement de Claire Denis

2022年/116分/カラー/フランス 監督:クレール・ドゥニ
出演:ジュリエット・ビノッシュ、ヴァンサン・ランドン、グレゴワール・コラン、マティ・ディオップ、ビュル・オジエ
第72回ベルリン映画祭最優秀監督賞受賞

ドン・ジュアンDon Juan de Serge Bozon

2022年/100分/カラー/フランス 監督:セルジュ・ボゾン
出演:ヴィルジニー・エフィラ、タハール・ラヒム
第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品

デルフィーヌ・セイリグ特集 Rétrospective Delphine Seyrig

アラン・レネのミューズ、60年代の演劇界の女王であり、トリュフォーやドゥミからも賛美されたデルフィーヌ・セイリグ(1932-1990)。その名声の絶頂期であった70年代にフェミニズムの闘いに身を投じ、新しい形式やヴィジョン、テーマを歓迎する女性監督たちと仕事しています。当時25歳のシャンタル・アケルマンと傑作『ジャンヌ・ディエルマン』を生み出し、マルグリット・デュラスからは「フランスで、いやおそらく世界で最も偉大な女優」と評されました。自分のイメージを壊すことを恐れず、変化し続けていった自由な女性デルフィーヌ・セイリグのフィルモグラフィーを辿ります。

去年マリエンバートで LAnnée dernière à Marienbad d’Alain Resnais

1961年/94分/モノクロ/フランス=イタリア 監督:アラン・レネ
出演:ジョルジョ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ

ミュリエル Muriel ou le temps dun retour d’Alain Resnais

1963年/118分/カラー/フランス 監督:アラン・レネ
出演:ジャン=バティスト・チェーレ、ジャン=ピエール・ケリアン、ニタ・クライン

インディア・ソング India Song de Marguerite Duras

1974年/120分/カラー/フランス 監督:マルグリット・デュラス
出演:ミシェル・ロンスダール、マチュー・カリエール、クロード・マン

《ジャンヌ・ディエルマン》をめぐってAutour de « Jeanne Dielman » de Sami Frey

1975年/78分/モノクロ/フランス *ビデオ映像 監督:サミー・フレー
出演:シャンタル・アケルマン

デルフィーヌとキャロル Delphine et Carole de Callisto McNulty

2019年/68分/モノクロ/フランス=スイス 監督:カリスト・マクナルティー
出演:キャロル・ロッソプロス、 マルグリット・デュラス、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、シャンタル・アケルマン