Arthouse Pressで「特集:映画振興策の現在」連載スタート!初回は「ディスカッション:上映活動支援制度を実現するために」

◆Arthouse Press新着記事◆「特集:映画振興策の現在」連載スタート!
(1)全国コミュニティシネマ会議2022ディスカッション:「上映活動支援制度」を実現するために

Arthouse Pressでは、「特集:映画振興策の現在」が始まります。
この特集では、2003年に発表された提言「これからの日本映画の振興について~日本映画の再生のために~」以降、映画振興策がどのように実現してきたのか、映画の上映振興を中心に検証し、これからの「映画振興策」について考えます。

初回は、全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡(2022年11月18-19日開催)の「プレゼンテーション+ディスカッション:上映活動支援制度を実現するために」のディスカッションの採録です。
https://arthousepress.jp/articles/discussion_eigashinko_cckaigi2022/

映画の作り手、配給者、上映者が、それぞれの立場から、望ましい映画振興策についての意見を述べ、ディスカッションしました。これからの上映振興策を考えるための示唆に富んだ内容となっています。とても貴重な資料も満載です。
ぜひ最後までお読みください。

来週以降も、「特集:映画振興策の現在」の記事が続きます。どうぞご期待ください!

【近日公開予定】
・新たな映画上映振興策に向けて、前提として考えておきたいこと
・日本における映画政策の展開 ―「これからの日本映画の振興について」以降の20年―
・新しい上映振興策について

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「現代アートハウス入門 vol.3『書かれた顔』トーク:甫木元空(映画監督/Bialystocks)×須藤健太郎(映画批評家)」のレポートを公開!

コミュニティシネマセンターが運営する「Arthouse Press 藝術電影館通信」では、「現代アートハウス入門Vol.3」(2022年10-12月開催)のトークの様子をまとめたレポートを、順次掲載します。

第1弾として、2022年10月22日にユーロスペース(東京)にて『書かれた顔』(ダニエル・シュミット監督|1995)上映後に行われた、映画監督の甫木元空さんと映画批評家の須藤健太郎さんによるトークを、本日公開しました。

上映作品『書かれた顔』(ダニエル・シュミット|1995)
トーク:甫木元空(映画監督/Bialystocks)×須藤健太郎(映画批評家)
連続講座「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑 Vol.3」(1)

https://arthousepress.jp/articles/kakaretakao_1022eurospace/

初めて観たアートハウス系映画が、大学の授業で見た『書かれた顔』だったという甫木元空さん。映し出される人物たちの身振りや、映画がとらえた、失われつつあるものについて、大変興味深い内容となっています。
ぜひともお読みください。

◆『書かれた顔 4Kレストア版』ユーロスペースほか全国公開中◆

公式HP https://kakaretakao.com/
劇場情報 https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=kakaretakao

次回は、11/4大阪シネ・ヌーヴォで『書かれた顔』上映後に行われた、映画作家の小田香さんと、映画音響技師の菊池信之さんによるトークレポート公開します!
お楽しみに!

2021年に始まった「現代アートハウス入門」。第3弾となる「現代アートハウス入門 ドキュメンタリーの誘惑」は2022年10月より、18名の映画作家らへのアンケート結果をもとに7作品の“ドキュメンタリー映画”が全国の映画館で上映されました。東京、大阪、名古屋、京都、湯梨浜(鳥取)の5つの会場ではトークも開催されました。

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コミュニティシネマセンター

Arthouse Press レポート記事「ひろしまアニメーションシーズン2022」を公開!

「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」採録順次公開中本日、プレゼンテーション「ひろしまアニメーションシーズン」を公開しました!

3月に入り、「大阪アジアン映画祭」や「高崎映画祭」、「新潟国際ドキュメンタリー映画祭」など、連日各地で映画祭が開催されています。3年ぶりに通常の形で開催される映画祭、今年から始まる映画祭もあり、にわかに映画祭が活況を呈し、注目を集めている感があります。

2022年11月に開催した「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」では、「プレゼンテーション+ディスカッション:“映画祭”の時代」というプログラムを実施しました。
国内外の4つの映画祭のディレクターが出演、それぞれの映画祭についてのプレゼンテーションを行い、コロナ禍を経た映画祭の意味についてディスカッションを行いました。

コミュニティシネマセンターが運営する「Arthouse Press 藝術電影館通信」では、このプログラムの採録を掲載しています。
「仏リュサス国際ドキュメンタリー映画祭」「高崎映画祭」に続き、きょう、「ひろしまアニメーションシーズン」のプレゼンテーションを公開しました。

「ひろしま国際平和文化祭」のメディア芸術部門のメイン事業として、2022年8月に第一回が開催された「ひろしまアニメーションシーズン」。アーティスティックディレクターを務める宮﨑しずかさんに、始まったばかりの映画祭ついてお話いただいたものです。
「仏リュサス国際ドキュメンタリー映画祭」や「高崎映画祭」の記事とともに、大変読み応えのある内容となっています。
是非ともお読みください。

Arthouse Press レポート
プレゼンテーション+ディスカッション「”映画祭”の時代」:
③ひろしまアニメーションシーズン

ひろしまアニメーションシーズン

Arthouse Pressでは、引き続き、「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」の採録や映画上映に関する記事を順次公開します。
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1/20[金]より「フランス映画の現在vol.04」が広島市映像文化ライブラリーで開催!「土曜日の映画館」もスタート

全国好評巡回中の「フランス映画の現在 vol.04~ジャン=マルク・ラランヌ(「レザンロキュプティーブル」編集長)によるセレクション」が、2023年1月20日[金]~2月5日[日]、広島市映像文化ライブラリーで開催!
レア・セドゥ、アデル・エグザルコプロス、ヴィルジニー・エフィラetc…、今まさに輝きを放つ旬な女優たちの作品など、話題のフランス映画を厳選して上映!
最新のフランス映画とともに、アラン・レネのミューズであり、シャンタル・アケルマンやマルグリット・デュラスの作品でも知られる女優、デルフィーヌ・セイリグのレトロスペクティブも上映します。
初日1月20日[金]の上映後には、坂本安美氏(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任)によるアフタートークも行われます。

土曜日の映画館もスタート!

中学生や高校生、若い人たちに見てほしい珠玉の作品を上映する「土曜日の映画館」。
広島市映像文化ライブラリーでは、「夏休みの映画館2022」の上映プログラムを3回にわたり実施します!
映画を見て、トークを聞いて、もっと深く、もっと楽しく…。
1回目となる1月21日[土]は、『キャロル』を上映。上映後には坂本安美さんに、作品の魅力をじっくり話してもらいます。
どちらもお見逃しなく!

第4回映画/批評月間 フランス映画の現在~ジャン=マルク・ラランヌ(「レザンロキュプティーブル」編集長)によるセレクション

開催期間:2023年1月20日[]~12月9日[金]
会場:広島市映像文化ライブラリー
★1月20日[金] 坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任)アフタートークがあります★
14:00-『恋するアナイス』上映後
18:00-『デルフィーヌとキャロル』上映後

※上映日程等、詳細はこちら

土曜日の映画館

会場:広島市映像文化ライブラリー
日程&プログラム:
❶1月21日[土]10:30-, 15:00-『キャロル』(2015/アメリカ/監督:トッド・ヘインズ/118分)
★10:30の回上映後、坂本安美さんのレクチャーがあります★
❷2月4日[土] 10:30-, 15:00-『タレンタイム~優しい歌』(2009/マレーシア/監督:ヤスミン・アフマド/115分)
★各回上映後、杉野希妃さんのアフタートーク(録画映像)を上映★
❸3月4日[土] 10:30-, 15:00-『ロシュフォールの恋人たち』(1966/フランス/監督:ジャック・ドゥミ/127分)
★各回上映後、Cine32のブランディーヌ・ボーヴィーさんによるフランスの映画の授業(録画映像)を上映★

「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」を開催しました!

11月18日(金)、19日(土)に岩手県盛岡市で「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」を開催しました。
東日本大震災から10年の節目となる2021年に、岩手県でコミュニティシネマ会議を開催する予定で準備を進めていましたが、コロナ禍でかなわず、1年越しで念願の盛岡開催を実現することができました。ご出演、ご参加くださいました皆様、どうもありがとうございます。
みやこ映画生協(みやこシネマリーン)の櫛桁一則さんをはじめ、盛岡の〈映画の力〉プロジェクトの皆さんや宮古や大槌など沿岸部から応援にかけつけてくださった皆さんに何もかもを支えていただいて、温かみのある素晴らしいコミュニティシネマ会議にしていただくことができました。

会議の冒頭では、この10年余りの岩手県内の上映活動の様子をまとめた映像が上映されました。
プレゼンテーション+ディスカッションⅠ「“映画祭”の時代」では、高崎映画祭・志尾睦子氏による基調プレゼンテーションに基づき、広島や盛岡の事例を聞き、3年ぶりに海外からお招きしたゲスト(クリストフ・ポスティック氏)に、フランスの“リュサス”という小さな町で行われている素晴らしい映画祭(リュサス国際ドキュメンタリー映画祭)をご紹介いただき、新しい時代の映画祭のあり方についてディスカッションを行いました。プレゼンテーション+ディスカッションⅡ「「上映活動支援」制度を実現するために」では、文化庁によるコロナ禍の緊急支援事業AFF及びAFF2を利用した上映者の事例報告をもとに、映画上映振興策、支援策の必要性について話し合いました。作り手たちによる「action4cinema(日本版CNC設立を求める会)」からは岨手由貴子監督がディスカッションに参加されました。おなじみの、プレゼンテーションマラソン2022では、岩手県内を中心とする12の上映団体等による連続プレゼンテーションを実施、大いに盛り上がりました。
初日の会議の内容については、シネマトゥデイでもご紹介いただいています。

多様な作品が観られるために、今求められるミニシアター支援とは?(11月30日/シネマトゥデイ)
https://www.cinematoday.jp/news/N0133848

2日目は分科会「①本と映画がであう場所—図書館・まちの書店とコミュニティシネマ—」、「②映画館(ミニシアター)における「こどもと映画プログラム」-若年層の観客を開拓する」、「③「”シアター未満”・”シアター以上”」-まちに創造される新たな上映空間。」を実施しました。
3年ぶりの通常のかたちでの開催で、参加(出演)した皆さんの強いおもいやエネルギーを感じられる会議となりました。
会議にあわせて実施したフィルム上映会(『息子』山田洋次監督/『ハゲタカ』大友啓史監督)には、盛岡出身の大友啓史監督がかけつけてくださり、監督の盛岡への思いのこもるトークで会議を締めくくってくださいました。

来年の全国コミュニティシネマ会議も、どうぞご期待ください!
引き続きどうぞよろしくお願いします。

コミュニティシネマセンター

プログラム紹介②「本と映画がであう場所―図書館・まちの書店とコミュニティシネマ―」

11月18日[金]、19日[土]に岩手県盛岡市で開催する「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」。
きょうは、2日目のプログラム、分科会❶「本と映画がであう場所―図書館・まちの書店とコミュニティシネマ—」について紹介します!
明日は、分科会❷映画館(ミニシアター)における「こどもと映画プログラム」-若年層の観客を開拓する」、
明後日は、分科会❸「”シアター未満”・”シアター以上”」-まちに創造される新たな上映空間。について紹介します。

分科会❶
本と映画がであう場所―図書館・まちの書店とコミュニティシネマ―

近年、本屋やカフェなどが複合したユニークな個人店やミニシアター、また、多様なメディアに強い図書館が登場しています。そこでは、上映はもちろん、地元の映画館や映画祭などとの連携など、本と映画という同じ《複製メディア》の相性の良さからか、まさにそれらを媒介としたさまざまな取り組みが見られます。現場からの報告とともに、その可能性と未来を考えます。

全国の自治体から注目を集める紫波町の官民複合施設「オガールプラザ」の中心にある「紫波町図書館」の主任司書であり、自主上映団体「シワキネマ」のメンバーでもある手塚美希氏、上映空間と約3000冊の蔵書を有する読書スペースがある「映画と本とパンの店 シネコヤ」(神奈川県藤沢市)の竹中翔子氏、京都のミニシアター「出町座」の1階にある書店「CAVA BOOKS」のオーナーを務める宮迫憲彦氏が登壇、司会は、図書館を含む複合文化施設の先駆けである「せんだいメディアテーク」学芸員(映像分野)の小川直人氏が務めます。

[登壇者]
手塚美希[紫波町図書館]紫波町図書館 http://lib.town.shiwa.iwate.jp/
竹中翔子[映画と本とパンの店「シネコヤ」/藤沢市]シネコヤ https://cinekoya.com/
宮迫憲彦[CAVA BOOKS(「出町座」内)/京都市]CAVA BOOKS https://cvbks.jp/
小川直人[せんだいメディアテーク、司会]せんだいメディアテーク https://www.smt.jp/

★★全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡 参加申込はお早めに★★
参加予定の方は、申し込みをお早めに!
申込はこちら:https://cckaigi2022-morioka.peatix.com/
※申込締切は11月11日[金]。定員になり次第受付終了

「映画/批評月間 フランス映画の現在vol.4」好評開催中! 来週末より関西でも。

第4回 映画/批評月間 フランス映画の現在 ~ジャン=マルク・ラランヌ(「レザンロキュプティーブル」)によるセレクション好評開催中!

来週末より関西(出町座・京都、大阪シネ・ヌーヴォ)で上映、11月末には横浜シネマ・ジャック&ベティでも。

アンスティチュ・フランセが、フランスの映画媒体、批評家、専門家、プログラマーと協力し、最新のフランス映画を選りすぐり、ご紹介する「映画批評月間」が始まりました。

第4回目となる今回は、フランスの人気カルチャー・マガジン「レザンロキュプティーブル」の編集長ジャン=マルク・ラランヌにセレクションを依頼。同氏が2020年以降の最も刺激的なフランス映画を選りすぐった「Best of 2020-2022」の上映とともに、『去年マリエンバートで』、『ロバと王女』、『夜霧の恋人たち』などで知られる神話的女優デルフィーヌ・セイリグの特集上映も行われています。「フランスで、いや世界でおそらく最も偉大な女優」(マルグリット・デュラス)であり、アーティスト、女性の権利、自由のために果敢に闘ってきたセイリグの代表作が上映されます。
来週末にはラランヌ氏が来日、レクチャーやトークが行われます。
(ユーロスペースでの上映では映画監督の黒沢清、三宅唱、エディター&ライターの月永理絵、豪華ゲストを迎えたトークショーも! ユーロスペースでの上映についてはこちらでご確認ください)

コミュニティシネマセンターでは東京で上映される作品の中から厳選した12作品を全国に巡回、以下の会場での上映が決まっています。

◎ 10月14日[金]~11月3日[木・祝] 出町座(京都)

10月18日 ジャン=マルク・ラランヌ氏レクチャー有
https://demachiza.com/movies/12325

◎ 10月15日[土]~11月2日[水] シネ・ヌーヴォ(大阪)

10月16日 ジャン=マルク・ラランヌ氏レクチャー有
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/eigahihyou2022/eigahihyou2022.html

◎ 11月26日[土]~12月9日[金] 横浜シネマ・ジャック&ベティ

◎ 来年1月末には広島市映像文化ライブラリーでの上映も決定しています。

本企画の上映に関心をお持ちの方は、コミュニティシネマセンターまでお問い合わせください。
Tel.050-3535-1573 Fax.03-3461-0760 e-mail:film@jc3.jp

(左上)『ドン・ジュアン』© LesFilmsPelléas、(右上)『デルフィーヌとキャロル』
(左下)『インディア・ソング』、(右下)『恋するアナイス』©Les Films Pelléas Année Zéro
第4回映画/批評月間 フランス映画の現在~ジャン=マルク・ラランヌ(「レザンロキュプティーブル」)によるセレクション

巡回作品

ジャン=マルク・ラランヌ氏が選ぶ2020年-2022年ベストBest of 2020-2022

セヴェンヌ山脈のアントワネット Antoinette dans les Cévennes de Caroline Vignal

2020年/98分/カラー/フランス 監督:キャロリーヌ・ヴィニャル
出演:ロール・カラミー、バンジャマン・ラヴェルネ
セザール賞最優秀女優賞受賞

マンディビュル ―2人の男と巨大なハエ Mandibules de Quentin Dupieux

2020年/77分/カラー/フランス 監督:カンタン・デュピュー
出演:ダヴィ・マルセ、グレゴワール・ルディック、 アデル・エグザルコプロス
ヴェネツィア国際映画祭正式出品

恋するアナイス Les Amours d’Anaïs de Charline Bourgeois-Tacquet

2021年/98分/カラー/フランス 監督:シャルリーヌ・ブルジョワ=タケ
出演:アナイス・ドゥムースティエ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ドゥニ・ポダリデス
第74回カンヌ国際映画祭批評家週間出品

フランス France de Bruno Dumont

2021年/134分/カラー/フランス=ドイツ=イタリア=ベルギー 監督:ブリュノ・デュモン
出演:レア・セドゥ、バンジャマン・ビオレ、ユリアーネ・ケーラー
第74回カンヌ国際映画祭コンペ部門出品

そんなの気にしない Rien à foutre d’Emmanuel Marre et Julie Lecoustre

2022年/115分/カラー/フランス=ベルギー 監督:エマニュエル・マール、ジュリー・ルクストル
出演:アデル・エグザルコプロス、アレクサンドル・ペリエ、マーラ・タキン
第75回カンヌ国際映画祭批評家週間出品

愛と激しさをもって Avec amour et acharnement de Claire Denis

2022年/116分/カラー/フランス 監督:クレール・ドゥニ
出演:ジュリエット・ビノッシュ、ヴァンサン・ランドン、グレゴワール・コラン、マティ・ディオップ、ビュル・オジエ
第72回ベルリン映画祭最優秀監督賞受賞

ドン・ジュアン Don Juan de Serge Bozon

2022年/100分/カラー/フランス 監督:セルジュ・ボゾン
出演:ヴィルジニー・エフィラ、タハール・ラヒム
第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品

デルフィーヌ・セイリグ特集Rétrospective Delphine Seyrig

アラン・レネのミューズ、60年代の演劇界の女王であり、トリュフォーやドゥミからも賛美されたデルフィーヌ・セイリグ(1932-1990)。その名声の絶頂期であった70年代にフェミニズムの闘いに身を投じ、新しい形式やヴィジョン、テーマを歓迎する女性監督たちと仕事しています。当時25歳のシャンタル・アケルマンと傑作『ジャンヌ・ディエルマン』を生み出し、マルグリット・デュラスからは「フランスで、いやおそらく世界で最も偉大な女優」と評されました。自分のイメージを壊すことを恐れず、変化し続けていった自由な女性デルフィーヌ・セイリグのフィルモグラフィーを辿ります。

去年マリエンバートで L’Année dernière à Marienbad d’Alain Resnais

1961年/94分/モノクロ/フランス=イタリア 監督:アラン・レネ
出演:ジョルジョ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ
第22回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞し大成功を収めた本作によってセイリグは国際的な名声を得た。

ミュリエル Muriel ou le temps d’un retour d’Alain Resnais

1963年/118分/カラー/フランス 監督:アラン・レネ
出演:ジャン=バティスト・チェーレ、ジャン=ピエール・ケリアン、ニタ・クライン
再びレネと組んだ本作で、セリングは一転、初老の女性に挑んだ。
「『ミュリエル』には10、20の主題がある。レネや(原作者の)ジャン・ケイヨールさえ考えもしなかったテーマさえ存在している。それが偉大な映画の力である」(アンリ・ラングロワ)

インディア・ソング India Song de Marguerite Duras

1974年/120分/カラー/フランス 監督:マルグリット・デュラス
出演:ミシェル・ロンスダール、マチュー・カリエール、クロード・マン
セイリグの女優としての才能を高く評価し、映画、舞台で共に仕事をし続けたデュラスは、「彼女の自由を妨げるものは、他者に加えられた不正だけだ」と述べ、その人間性にも敬意を払っていた。

《ジャンヌ・ディエルマン》をめぐって Autour de « Jeanne Dielman » de Sami Frey

1975年/78分/モノクロ/フランス *ビデオ映像 監督:サミー・フレー
出演:シャンタル・アケルマン
『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン』の撮影中に、セイリグの恋人であったサミー・フレーが撮影し、シャンタル・アケルマンが編集したドキュメンタリー。

デルフィーヌとキャロル Delphine et Carole de Callisto McNulty

2019年/68分/モノクロ/フランス=スイス 監督:カリスト・マクナルティー
出演:キャロル・ロッソプロス、 マルグリット・デュラス、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、シャンタル・アケルマン)
セイリグと、フランスで2台目(1台目を手に入れたのはジャン=リュック・ゴダール)のビデオカメラを手に入れ、やがてフランスにおけるビデオアートのパイオニア的存在となったキャロル・ロッソプロスの出会いを描く。

全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡 開催情報

The National Conference of Community Cinemas

11月18日[金], 19日[土]に岩手県公会堂で実施する「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」
2日間にわたり、下記のディスカッションや分科会を行う予定で準備を進めています。
3年ぶりの東京以外での全国コミュニティシネマ会議。
例年にもまして、充実した内容でお届けできそうです。
内容詳細や各プログラムの登壇者は、来週発表を予定しています。
どうぞご期待ください!

変化のときを迎えつつある”映画祭”の現在を考えるディスカッション
“映画祭”の時代
切に望まれる上映振興制度
「上映活動支援」制度を実現するために
岩手県内や東北地域での上映活動を紹介する
プレゼンテーションマラソン
3つの分科会
❶ 本と映画が出会う場所 —独立系書店・公共図書館とコミュニティシネマ—
❷ こどもと映画プログラム ~若年層の観客を開拓する
❸ 自主上映とコミュニティシネマ「映画館以外の映画の場所」
開催記念フィルム上映会

全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡
http://jc3.jp/wp/conference/

開催日:
2022年11月18日[金]、19日[土]

会場:
岩手県公会堂

参加申込:
10月18日[火]よりオンライン上で受付開始

お問い合わせ:
コミュニティシネマセンター
TEL:050-3535-1573 email:film@jc3.jp

好評巡回中のジョージア映画祭2022、9月に名古屋と広島で開催!

好評巡回中のジョージア映画祭2022
9月に名古屋と広島で開催!

9月10日(土)~22日(木)@名古屋シネマテーク
9月23日(金・祝)~25日(日)@広島市映像文化ライブラリー *祈り3部作のみ

ジョージア映画祭2022

東京・岩波ホールでスタートし、全国で好評巡回中の「ジョージア映画祭2022」。
9月10日(土)より名古屋シネマテーク、9月23日(金・祝)より広島市映像文化ライブラリーで上映します。

お近くにお住まいの方、この貴重な機会を、どうぞお見逃しなく!

◎名古屋シネマテーク 
9月10日(土)~22日(木)

チラシ 会場HP

【上映作品】:
『青い山―本当らしくない本当の話』(E.シェンゲラヤ監督/1983/97分)
『エリソ』(N.シェンゲラヤ監督/1928/80分)/『アラヴェルディの祭』(G.シェンゲラヤ監督/1962/52分)
『ピロスマニ』(ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1969/88分)
『ピロスマニのアラベスク』(セルゲイ・パラジャーノフ監督/1985/23分)/『ピロスマニ・ドキュメンタリー』(ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1990/49分)
『マグダナのロバ』(チヘイゼ+アブラゼ共同監督/1955/71分)
『ナイロンのクリスマスツリー』(レゾ・エサゼ監督/1985/77分)/『幸福』(サロメ・アレクシ監督/2009/30分)
『ブバ』(ヌツァ・ゴゴベリゼ監督/1930/39分)/『ウジュムリ』(ヌツァ・ゴゴベリゼ監督/1934/56分)
『インタビュアー』(ラナ・ゴゴベリゼ監督/1977/95分)
『結婚式』(1964/21分)/『傘』(1967/21分) /『音楽家たち』(1969/14分) /『井戸』(2020/21分)
『祈り』(テンギズ・アブラゼ監督/1967/78分)
『希望の樹』(テンギズ・アブラゼ監督/1976/107分)
『懺悔』(テンギズ・アブラゼ監督/1984/153分)
『ケトとコテ』(タブリアシュヴィリ+ゲデヴァニシュヴィリ共同監督/1948/90分)
『喜びの家』(メラブ・ココチャシュヴィリ監督/2008/64分)/『「ケトとコテ」を求めて』(ダヴィト・グジャビゼ監督/2009/66分)

◎広島市映像文化ライブラリー 
9月23(金・祝)~25日(日)

チラシ 会場HP

上映作品:
『祈り』(テンギズ・アブラゼ監督/1967/78分)
『希望の樹』(テンギズ・アブラゼ監督/1976/107分)
『懺悔』(テンギズ・アブラゼ監督/1984/153分)

ジョージア映画祭2022

HP https://georgiafilmfes.jp/
Twitter https://twitter.com/georgiafilmfes

コーカサスからの風――
映画の王国ジョージア(グルジア)、失われていたソヴィエト連邦時代(1921~91)の名作が修復され、あるいはロシアから戻り、今、蘇ろうとしている。政治体制の抑圧にもかかわらず、人間味にあふれ、独創的であり、映画への愛がこめられた黄金期のジョージア映画――その魅惑にみちた歴史的作品の数々を一挙上映!

日本・ジョージア国交樹立30周年記念
[主催] ジョージア映画祭2022実行委員会
[企画] はらだたけひで/[企画協力・日本語字幕] 児島康宏/[上映素材制作] 大谷和之
[共催] 一般社団法人コミュニティシネマセンター
[協力] ジョージア国立フィルムセンター、ジョージア国立アーカイブ、ジョージア・フィルム、ジョージア映画発展基金、ジョージア映画アカデミー
[後援] 在日ジョージア大使館

[上映・巡回に関するお問い合わせ]
コミュニティシネマセンター
Tel:050-3535-1573 Email:film@jc3.jp