「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」を開催しました!

11月18日(金)、19日(土)に岩手県盛岡市で「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」を開催しました。
東日本大震災から10年の節目となる2021年に、岩手県でコミュニティシネマ会議を開催する予定で準備を進めていましたが、コロナ禍でかなわず、1年越しで念願の盛岡開催を実現することができました。ご出演、ご参加くださいました皆様、どうもありがとうございます。
みやこ映画生協(みやこシネマリーン)の櫛桁一則さんをはじめ、盛岡の〈映画の力〉プロジェクトの皆さんや宮古や大槌など沿岸部から応援にかけつけてくださった皆さんに何もかもを支えていただいて、温かみのある素晴らしいコミュニティシネマ会議にしていただくことができました。

会議の冒頭では、この10年余りの岩手県内の上映活動の様子をまとめた映像が上映されました。
プレゼンテーション+ディスカッションⅠ「“映画祭”の時代」では、高崎映画祭・志尾睦子氏による基調プレゼンテーションに基づき、広島や盛岡の事例を聞き、3年ぶりに海外からお招きしたゲスト(クリストフ・ポスティック氏)に、フランスの“リュサス”という小さな町で行われている素晴らしい映画祭(リュサス国際ドキュメンタリー映画祭)をご紹介いただき、新しい時代の映画祭のあり方についてディスカッションを行いました。プレゼンテーション+ディスカッションⅡ「「上映活動支援」制度を実現するために」では、文化庁によるコロナ禍の緊急支援事業AFF及びAFF2を利用した上映者の事例報告をもとに、映画上映振興策、支援策の必要性について話し合いました。作り手たちによる「action4cinema(日本版CNC設立を求める会)」からは岨手由貴子監督がディスカッションに参加されました。おなじみの、プレゼンテーションマラソン2022では、岩手県内を中心とする12の上映団体等による連続プレゼンテーションを実施、大いに盛り上がりました。
初日の会議の内容については、シネマトゥデイでもご紹介いただいています。

多様な作品が観られるために、今求められるミニシアター支援とは?(11月30日/シネマトゥデイ)
https://www.cinematoday.jp/news/N0133848

2日目は分科会「①本と映画がであう場所—図書館・まちの書店とコミュニティシネマ—」、「②映画館(ミニシアター)における「こどもと映画プログラム」-若年層の観客を開拓する」、「③「”シアター未満”・”シアター以上”」-まちに創造される新たな上映空間。」を実施しました。
3年ぶりの通常のかたちでの開催で、参加(出演)した皆さんの強いおもいやエネルギーを感じられる会議となりました。
会議にあわせて実施したフィルム上映会(『息子』山田洋次監督/『ハゲタカ』大友啓史監督)には、盛岡出身の大友啓史監督がかけつけてくださり、監督の盛岡への思いのこもるトークで会議を締めくくってくださいました。

来年の全国コミュニティシネマ会議も、どうぞご期待ください!
引き続きどうぞよろしくお願いします。

コミュニティシネマセンター