「映画批評月間~フランス映画の現在2025」 全国巡回スタート!

 

日本で上映される機会のないフランスの最新作、あるいは隠れた名作を紹介する特集「映画批評月間~フランス映画の現在」

2025年の「映画批評月間~フランス映画の現在」は、パトリシア・マズィ監督の初長編作『走り来る男』と最新作『ボルドーに囚われた女』カンヌ国際映画祭をはじめとする映画祭や批評家たちから高く評価された日本未公開の4作品、また「知られざるヌーヴェル・ヴァーグの作家」リュック・ムレの作品を上映します。

 

「第6回映画批評月間」が6月~7月にアンスティチュ・フランセ(東京日仏学院)で開催され、連日満席となる大盛況となりました。コミュニティシネマセンターでは、これらの作品の中から、選りすぐりの10プログラムを厳選して、全国へ巡回します。

 

10月から、シネ・ヌーヴォ(大阪)、出町座(京都)、横浜シネマリン、ナゴヤキネマ・ノイでの巡回がスタート!

現在予定している巡回は下記のとおりです。

横浜シネマリン(神奈川) 10月18日(土)~10月31日(金)
シネ・ヌーヴォ(大阪) 10月2日(木)~10月10日(金) 
出町座(京都)  10月10日(金)~10月30日(木) 
■ナゴヤキネマ・ノイ(愛知)   10月10日(金)~10月30日(木) 

 

★ 横浜シネマリンではゲストトークも予定しています。
ぜひ各会場へ足をお運びください!

 

詳細はウェブサイトをご覧ください。

 

Mois de la critique Nouveaux rendez-vous du cinéma français

映画批評月間 フランス映画の現在2025

http://jc3.jp/mdlc2025/

 

《巡回作品》

■ カンヌ映画祭が選んだ傑作!

パシフィクション Pacifiction d’Albert Serra

スペイン=フランス=ドイツ=ポルトガル/2022年/165分/カラー 監督:アルベール・セラ
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品/「カイエ・デュ・シネマ」2022年ベストテン第1位

 

ゴールドマン裁判 Le Procès Goldman de Cédric Kahn

フランス/2023年/116分/カラー 監督:セドリック・カーン
第76回カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品

 

歓喜 Le Ravissement d’Iris Kaltenbäck

フランス/2023年/97分/カラー 監督:イリス・カルテンバック
第76回カンヌ国際映画祭批評家週間出品

 

ジムの物語 Le Roman de Jim d’Arnaud et Jean-Marie Larrieu

フランス/2024年/101分/カラー 監督:アルノー&ジャン=マリー・ラリユー
第77回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア出品/カリム・ルクルー第50回セザール主演男優賞受賞

 

■ パトリシア・マズィ監督特集 Focus Patricia MAZUY

パトリシア・マズィは、フランス映画の中でも、ユニークで力強いスタイルを確立している。アメリカ滞在中に出会ったアニエス・ヴァルダの庇護のもと、最初の短編をつくり、ヴァルダの最高傑作と評される『冬の旅』(1985)で編集を担当する。初長編監督作『走り来る男』以降、マズィは、激しい感情、あるいは断固たる決意をひめたヒロインを主人公としている。フォードとカーペンターというアメリカ映画の偉大なるふたりのジョンをこよなく敬愛し、広い空間と独特なロケーションを好み、階級闘争や、馬や牛といった動物への情熱、自然との関係を描きながら、彼女の映画は人間の紆余曲折する運命に光を当て続けている。最新作『ボルドーに囚われた女』ではイザベル・ユペールとアフシア・エルジ、ふたりの偉大な女優が演じる世代、階層の異なる女性間の友情、テンション、サスペンスが見事に描かれている。

 

走り来る男 Peaux de vaches

フランス/1988年/87分/カラー 監督:パトリシア・マズィ
1989年カンヌ国際映画祭ある視点部門出品作品

ボルドーに囚われた女 La Prisonnière de Bordeaux

フランス/2024年/108分/カラー 監督:パトリシア・マズィ
カンヌ国際映画祭監督週間出品作品

 

■ 知られざるヌーヴェル・ヴァーグ リュック・ムレ特集 Rétrospective Luc MOULLET 

 

「リュック・ムレは、ブニュエルとタチの両者を継承するおそらく唯一の存在だ。」 
 -ジャン=マリー・ストローブ(映画作家)

 

ヌーヴェル・ヴァーグ唯一のバーレスク映画作家であり、フランスをはじめ世界的にカルト的な人気を誇るリュック・ムレ。コメディ、冒険活劇、西部劇、日記、ロードムービー、犯罪映画、そしてカップル、地理、文学作品を題材にした作品など、あらゆるフォーマット、あらゆるジャンルで38本の映画を生んでいる。

 

[プログラム1]

ブリジットとブリジット Brigitte et Brigitte

フランス/1966年/75分/モノクロ 

黒い大地 Terres noirs

フランス/1961/19 分/カラー

 

[プログラム2]

ビリー・ザ・キッドの冒険 Une Aventure de Billy le Kid (A Girl Is a Gun) 

フランス/1971年/78分/カラー

ウニの陰謀 La Cabale des oursins

フランス/1990年/17分/カラー

 

[プログラム3]

カップルの解剖学 Anatomie d’un rapport 

フランス/1976年/82分/モノクロ

開栓の試み Essai d’ouverture

フランス/1988年/15分

 

[プログラム4]

メドールの帝国 L’Empire de Médor

フランス/1986年/13分/カラー 

映画館の座席 Les Sièges de l’Alcazar

フランス/1989年/57分/カラー

ロングスタッフ氏の亡霊 Le Fantôme de Longstaf 

フランス/1996年/20分/カラー

 

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主催|開催会場、一般社団法人コミュニティシネマセンター
企画協力|アンスティチュ・フランセ日本
助成|アンスティチュ・フランセパリ本部、ユニフランス
アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム オフィシャル・パートナー|CNC、笹川日仏財団
特別協力|JAIHO  協力|プンクテ
フィルム提供及び協力|レ・フィルム・デュ・ロサンジュ、MK2

 

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お問い合わせ:コミュニティシネマセンター

03-3461-6983 film@jc3.jp