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開催まであと2週間 『フランシスカ』特別上映+シンポジウム

マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集“永遠のオリヴェイラ”特別企画
『フランシスカ』日本語字幕版劇場初上映+シンポジウム
オリヴェイラの随伴者ヴァレリー・ロワズルーを迎えて
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謹啓
日頃は、コミュニティシネマセンターの活動にご高配を賜り、ありがとうございます。
“『フランシスカ』(81)日本語字幕版劇場初上映+オリヴェイラ・シンポジウム ~オリヴェイラの随伴者ヴァレリー・ロワズルーを迎えて”、開催まであと2週間となりました。

『フランシスカ』の上映に併せて行われる、シンポジウムにご登壇いただく、映画編集者のヴァレリー・ロワズルー氏は、1981年の『神曲』以降、ほとんどすべてのオリヴェイラの長編作品の編集を手掛け、オリヴェイラとともに作品をつくってきた、オリヴェイラの映画づくりを最もよく知る人物です。
シンポジウムでは、オリヴェイラ監督との出会い、編集という視点からみたオリヴェイラ監督の姿等々、最も近くでオリヴェイラを見続けたロワズルー氏のお話を軸に、オリヴェイラ監督の映画づくりの核心に迫ります。
オリヴェイラ監督が、ポルトガル映画・伝説のプロデューサーパウロ・ブランコと初めて組んだ大作『フランシスカ』の上映と合わせて、多くの皆様のご来場をお待ちしております。

「マノエルの場合はだんだん信頼関係ができて行くという感じです。段階を踏んで親しくなってゆく。最初の映画の時にはそれはゆっくりと進んでいきました。最初は彼がそこにいなければ鋏一本入れられなかった。」(ヴァレリー・ロワズルー)


ヴァレリー・ロワズルー(映画編集者) Valerie Loiseleux
ジャック・ロワズルー(モーリス・ピアラ監督の撮影監督として知られる)の娘。高等映画学院(IDHEC)卒業。1986年より短編・ドキュメンタリーの編集に携わり、88年に『カイエ・デュ・シネマ』誌の元編集長アラン・ベルガラの長編『未踏の地』の編集でオリヴェイラ監督に知られることになる。『神曲』(91)で共同編集以降、計22作品の編集を担当する。
他に、『優しい女』(05/ソフィー・フィリエール監督)、『雲の南側』(03/ジャン=フランソワ・アミゲ監督)、『サイの季節』(12/バフマン・ゴバディ監督)等多数。

■担当したオリヴェイラ監督作品
『神曲』(91)
『O Dia do Desespero(絶望の日)』(92)
『アブラハム渓谷』(93)
『階段通りの人々』(94)
『メフィストの誘い』(95)
『 Party (パーティ)』(96)
『世界のはじまりへの旅』(97)
『不安』(98)
『クレーヴの奥方』(99)
『Palavra e Utopia(言葉とユートピア)』(00)
『家路』(01)
『わが幼少時代のポルト』(01)
『永遠の語らい』(03)
『O Quinto Império – Ontem Como Hoje(第五帝国──今日という昨日)』(04)
『Espelho Mágicoマジック・ミラー 』(05)
『夜顔』(06)
『唯一の出会い』(『それぞれのシネマ』所収)』(07)
『コロンブス 永遠の海』(07)
『アンジェリカの微笑み』(10)
『家族の灯り』(12)
『ポルトガル、ここに誕生す〜ギマランイス歴史地区』(12)
『レステロの老人』(14)

ロワズルー氏と共に、ご登壇いただくのは、オリヴェイラ監督の自伝的なドキュメンタリー映画『Visita ou Memórias e Confissões(訪問、あるいは記憶、そして告白)』(82)が上映された、昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で、松本俊夫監督の軌跡を辿る計700分(五部作)の作品が上映され、大変な話題を呼んだ筒井武文氏。
筒井武文(映画監督・映画編集者/東京藝術大学大学院教授)
東京造形大学時代より、映画製作を開始。1987年サイレント映画『ゆめこの大冒険』(86)で劇場デビュー。編集、監督の仕事の傍ら、映画批評を多数執筆。主な監督作品に、『オーバードライヴ』(04)、『バッハの肖像』(10)、『孤独な惑星』(11)。新作に、『映像の発見=松本俊夫の時代』5部作(15)、『自由なファンシィ』(15)がある。

マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集“永遠のオリヴェイラ”特別企画
『フランシスカ』(81)日本語字幕版劇場初上映+オリヴェイラ・シンポジウム
~オリヴェイラの随伴者ヴァレリー・ロワズルーを迎えて

■開催日時:
2016年7月13日(水)
13:00-15:26
『フランシスカ』 上映
16:00-18:00
オリヴェイラ・シンポジウム 司会:土田環(映画研究者/早稲田大学理工学術院講師)
参考上映『レステロの老人』(14)
※ジョゼ・マヌエル・コスタ氏(シネマテーカ・ポルトゲーサ館長)の来日は中止となりました。
18:30-21:16
『フランシスカ』 上映

■会場:
草月ホール(青山) 
東京都港区赤坂7-2-21 03-3408-9113

■料金:
当日券のみ(『フランシスカ』上映1回+シンポジウム)
一般 1500円、大学専門学校学生/アテネ・フランセ文化センター会員 1300円
高校生以下 1000円


お問い合わせ: 一般社団法人コミュニティシネマセンター TEL: 050-3535-1573 

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