全国コミュニティシネマ会議2016イン高崎の関連企画として、『残されし大地』(2015/ジル・ローラン監督)の特別上映が決定しました!
この映画は、原発事故後、全町避難となった福島県富岡町に住み続ける親子、農作物をつくりつづける夫婦、南相馬市の居住制限地域に一時帰宅する夫婦らを追ったドキュメンタリーです。
監督のジル・ローラン氏は、ベルギー人で、サウンド・エンジニアとしてヨーロッパを中心に多くの映画製作に参加。2010年に日本人の鵜戸玲子さんと結婚、2011年の福島原発事故当時は、ベルギーに住んでいましたが、その後、2013年以降、東京に住みはじめ、何度も福島を訪ね、映画を撮ることを決めます。原発事故から4年半が過ぎた2015年8月~10月に撮影が行われました。
2015年12月から作品の編集作業のため、ベルギー・ブリュッセルに帰国していたローラン氏は、2016年3月22日、ブリュッセルのテロ事件に巻き込まれて亡くなりました。
『残されし大地』は、プロデューサーや同僚らによって完成され、2016年7月、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭での上映にこぎつけました。
このドキュメンタリー映画の存在、妻の鵜戸玲子さんの、『残されし大地』を日本で上映したいという思いが、8月NHKの「おはよう日本」等で紹介され、今回の「特別上映」が実現しました。
福島に思いを寄せたベルギーの監督が遺した、4年半後の“フクシマ”を、多くの人にご覧いただきたいと思います。
◆上映について◆
2016年10月1日[土]16:00~
舞台挨拶 鵜戸玲子(ジル・ローラン監督の妻)
会場:高崎電気館 群馬県高崎市柳川町31 http://takasaki-denkikan.jp/
入場料:1,000円(当日券のみ) ※コミュニティシネマ会議参加者は無料。
『残されし大地』
ジル・ローラン監督作品 2015|ベルギー|72分|カラー|
原題“LA TERRE ABANDONEE” マルセイユ国際ドキュメンタリー映画際正式招待作品
制作:CVB Brussels (http://www.cvb-videp.be)
プロデュース:シリル・ビバス 配給:太秦
ブログ「故ジル・ローランを偲んで」 http://gillesfilm.hatenablog.com
ジル・ローラン
1969年ベルギー、バストーニュ生まれ。
在ブリュッセル芸術学校INSAS(http://insas.be)にて録音技術を学び、サウンド・エンジニアとして活躍。主にヨーロッパを舞台に多くのドキュメンタリー、フィクション映画の製作に参加。2005年、映画”The Roof”にてマルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀レコーディング賞を受賞。参加した日本公開作品には「闇のあとの光」(2012カルロス・レイガダス監督 カンヌ映画祭・監督賞受賞作品)、「チキンとプラム煮 〜あるバイオリン弾き、最後の夢」(2011 マルジャン・サトラピ監督)など。
お問い合わせ
高崎映画祭事務局 TEL:027-326-2206
コミュニティシネマセンター TEL:050-3535-1573