3月6日(月)よりアテネ・フランセ文化センターで始まるマノエル・ド・オリヴェイラ監督特集。
初監督作品『ドウロ河』(1931)の上映など、見どころが盛り沢山です!絶対にお見逃しなく!
詳細はチラシをご参照下さい。チラシPDF
◆1931年、22歳のオリヴェイラが撮った初監督作品『ドウロ河』を、35ミリニュープリントで初上映!
ドウロ河 Douro, Faina Fluvial
1931年/21分/モノクロ/監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/撮影:アントニオ:メンデス
オリヴェイラ作品にたびたび登場する、ポルトを流れるドウロ川の一日。様々なものが行き交う河岸の市場で働く男たち、女たち、二階建て構造のドン・ルイス一世橋を走る車、漁に向かう帆船、川沿いに広がるポルトの町、機関車、自転車、牛車、飛行機…。オリヴェイラの親友であり、詩人・作家のジョゼ・レジオは、本作について「…映画監督が芸術家(他のいかなる分野のもっとも誠実な芸術家にも劣らぬ芸術家)であることを実際に証明する、その詩的輝きと人間的感動を達成した…」と絶賛した。
◆ヴァレリー・ロワズルーによるオリヴェイラ・オマージュ映像を特別上映!
1991年の『神曲』以降、『アブラハム渓谷』や『クレーヴの奥方』等々、ほとんどすべてのオリヴェイラ作品の編集を手掛けてきたヴァレリー・ロワズルーが、ポルトガルの依頼を受けて、オリヴェイラ作品の様々な場面の映像を編集してつくった11分のオマージュ映像。
◆レクチャーやシンポジウムも開催!
レクチャー:3月11日(土) 15:50~ +参考上映『レステロの老人』
「オリヴェイラ的思考―映画『レステロの老人』にマノエル・ド・オリヴェイラ監督が託したものは何だったのか」
ゲスト:渡辺一史(ポルトガル文学・思想研究者/ポルトガル大使館)
オリヴェイラ監督最晩年の短編『レステロの老人』についてのレクチャー。『レステロの老人』が理解不能だった方、必聴です!
シンポジウム:3月18日(土) 17:15~ +特別上映『オリヴェイラへのオマージュ』ヴァレリー・ロワズルー構成
ゲスト:篠崎誠(映画監督)、青山真治(映画監督)ほか
自身も映画監督であるお二人を中心に、オリヴェイラ監督について存分に語っていただきます!
《永遠のオリヴェイラ マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集 東京最終上映概要》
会期:3月6日(月)~3月18日(土) *3月12日(日)は休館
会場:アテネ・フランセ文化センター 東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4階
上映作品:
ドウロ河(1931) *ニュープリント版初上映
アニキ・ボボ(1942)
春の劇(1963)
過去と現在 昔の恋、今の恋(1972)
フランシスカ(1981)
カニバイシュ(1988)
ノン、あるいは支配の虚しい栄光(1990)
神曲(1991)
アブラハム渓谷(1993)
階段通りの人々(1994)
永遠の語らい(2003)
レステロの老人(2014)
オリヴェイラへのオマージュ(ヴァレリー・ロワズルー構成)
上映スケジュール:
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/ol/oliveira2017.html
お問い合わせ: 一般社団法人コミュニティシネマセンター