衝撃のデビュー作『チチカット・フォーリーズ』(1967)から、近作『ボクシング・ジム』(2010)まで、日本初公開となる8作品を含む、現在上映可能な36作品一挙上映! フレデリック・ワイズマン監督来日!! 10月29日、ユーロスペースにてトークショー開催!
1967年の『チチカット・フォーリーズ』以来、"現代社会の観察者"として独自の映像表現を展開し続けているドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン。
40数年にわたり、学校、病院、警察、軍隊、裁判所、福祉施設、議会など、アメリカの様々な施設・組織を撮り続けてきました。
ワイズマン自身が "〈われわれの生活様式の博物誌〉を紹介するドキュメンタリー・シリーズ"という作品群には、悲劇的であると同時に喜劇的、深刻でありながら滑稽でもあり、複雑であると同時に素朴、絶望の中にもユーモアが光る、矛盾に満ちた魅力的な"アメリカ"が映し出されます。
コミュニティシネマセンターでは、1998年の「フレデリック・ワイズマン映画祭」の開催以来、ワイズマン作品を買い足し、数年ごとにワイズマン監督特集を実施してきました。
そして、今回、ついに1967年の『チチカット・フォーリーズ』から2010年の『ボクシング・ジム』まで、現在上映可能なワイズマン監督作品36本を一挙上映、フレデリック・ワイズマン監督自身を迎え、空前絶後のワイズマン・レトロスペクティヴが実現します!
2010年にはニューヨーク近代美術館(MOMA)が1年間かけてワイズマンの長期レトロスペクティヴを行い、ガリマール社とMOMAによる「Frederick Wiseman」が出版され、国際的に大きな注目を集め、今年8月下旬には日本でも岩波書店より 「全貌フレデリック・ワイズマン―アメリカ合衆国を記録する」 (土本典昭+鈴木一誌編)が発売されました。
さらに、つい先ごろヴェネチア映画祭で上映された最新作『クレイジーホース』(仮題)は日本での劇場公開が決まり、東京国際映画祭での上映も決定しました。
この機会に、ワイズマン映画に魅力にどっぷりと浸ってください!
怒涛の36作品!! ※は今回初公開となる作品
チチカット・フォーリーズ 1967 /高校 1968 /法と秩序 1969 /病院 1969 /基礎訓 1971※
/エッセネ派 1972 /少年裁判所 1973 /霊長類 1974 /福祉 1975 /肉 1976 /パナマ運河地帯 1977※ /
シナイ半島監視団 1978 /軍事演習 1979 /モデル 1980 /ストア 1983 /競馬場 1985 /視覚障害 1986 /
聴覚障害 1986 /適応と仕事 1986 /多重障害 1986 /ミサイル 1987※ /臨死 1989 /
セントラル・パーク 1989※ /アスペン 1991 ※ /動物園 1993 /
高校2 High School 2 1994※ /BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界 1995 /
コメディ・フランセーズ 演じられた愛 1996 /パブリック・ハウジング 1997 /
メイン州ベルファスト 1999 / DV--ドメスティック・バイオレンス 2001/最後の手紙 2001※ /DV 2 DV2 2003 /
州議会 2006 / パリ・オペラ座のすべて 2009/ ボクシング・ジム 2010 ※
東京(渋谷ユーロスペース)
■ 開催日程:2011年10月29日(土)〜11月25日(金)
■ 主催 ユーロスペース/一般社団法人コミュニティシネマセンター www.jc3.jp
■ 特別協力 ジポラフィルムZipporah Films
■ 協力(予定) 特定非営利活動法人山形国際ドキュメンタリー映画祭/弘前大学医学部/
ショウゲート /東京国際映画祭
■ 協力:アテネ・フランセ文化センター/特定非営利活動法人映画美学校
この特集は、コミュニティシネマセンターが全国各地の映画専門施設(シネマテーク)と共同して行う「シネマテーク・プロジェクト」の第4弾で、東京での開催後、全国に巡回します。※神戸は東京と同じく10/29(土)スタート
●フレデリック・ワイズマン レトロスペクティヴ巡回会場・シネマテーク・プロジェクト参加団体(予定):
アテネ・フランセ文化センター(東京)/せんだいメディアテーク(仙台市)/川崎市アートセンター・川崎市市民ミュージアム(川崎市)/ 金沢21世紀美術館(金沢市)/ 立命館大学(京都市)/
神戸アートビレッジセンター(神戸市)/ 広島市映像文化ライブラリー(広島市)/ 山口情報芸術センター(山口市)/
高知県立美術館(高知市)ほか
●ワイズマン来場会場
高知県立美術館(11/3)、神戸アートビレッジセンター(11/4)、金沢21世紀美術館(11/5)、
立命館大学(11/6) ※上映日程は別
詳細はウェブサイト (http://jc3.jp/wiseman2011/)をご参照ください。