映画上映ネットワーク会議およびコミュニティシネマ支援センターメンバー、大久保賢一さんからのお知らせです。

現在、東京京橋フィルムセンターで開催中の「生誕百年特集 映画監督成瀬巳喜男」(10月30日まで)の上映にあわせ、同館7F展示ロビーにて、映画「浮雲」で高峰秀子が演じたヒロインゆき子の部屋(闇市に隣接した建物、脚本には「物置のような」とあり)を再現しています。撮影カメラ、照明もセットし、小道具も置いて、高峰秀子、森雅之の芝居が行われる空間が手で触れてご覧になれます。

日本映画・テレビ美術監督協会では、このセット展示(今年の1月から4月までは世田谷文学館での「成瀬巳喜男展」でもこのセットを展示しました)を他の上映会場、また東京以外でもご覧いただきたいと考えています。
成瀬巳喜男作品の上映を企画していらっしゃる皆さまに御検討いただければ幸いです。

以下に、美術監督協会の担当、星埜(ほしの)恵子さんから示された経費の項目を掲げます。
お尋ねのことありましたら星埜さんに御連絡いただければ。
どうぞよろしくお願い致します。

大久保賢一

【成瀬巳喜男監督「浮雲」ゆき子の部屋セット展示について】
東京から2名、現地へ向かうことになります。
◎美術監督 監修料  ¥100,000〜  旅費(交通費、宿泊費)・経費は別途実費
手順
・ロケハンもしくは図面資料による打ちあわせで、展示空間の諸条件をチェック=搬入出条件、搬入経路、床面・壁面の体裁、照明条件および採光条件、動線および導線、etc.
 *大道具セット 展示場所(位置)決定
  装飾・小道具 数量および装飾場所決定
  照明     展示用およびセット当て 決定 
           基本は500W×2灯(現地調達可)
           他は会場条件により(製作当時の'50年代の照明機材を東宝、
           松竹から借り出し可能)
 *現場管理    搬入・設営・撤去・搬出
◎大道具 「浮雲」セット経験者 人件費 1名  ¥30,000 旅費・経費は別途実費
    加えて設営4名、撤去4名は現地の大道具経験者に依頼(舞台や展示業者も可)
     ギャランティ別途
◎小道具 美術監督の指示によりセッティングを行う(1名)現地で 
       ギャランティ別途
     小道具リース料   数量、日数により
◎照明 美術監督の指示によりライティング(2名)現地で
       ギャランティ別途
     照明リース料   数量、日数により
◎運搬費  4トントラック1台に大道具、小道具、照明積込  実費
◎その他 美術監督協会 経費     実費
    再現再生の記録映像を上映することも可能

※設営時間が限られる場合およびオープン初日までの日数がない場合など設営条件が非常に悪い場合は、東京から出向く大道具スタッフの人数が増えます。その場合の人件費は1人工(@)¥25,000になります。その他、色々、お気軽に御相談下さい。

連絡先:共同組合日本映画・テレビ美術監督協会 ( 星埜恵子 林隆)
    〒160-0022東京都新宿区新宿2-15-14-2F
    TEL/FAX  03-3353-4660
    URL    http://www.apdj.or.jp/
    E-mail    info@apdj.or.jp