コミュニティシネマセンターは、フィルムライブラリー及びアーカイブ、美術館、地域型映画館、公共ホール、映画祭、自主上映団体、図書館、学校など、地域の映画・映像文化を担う組織が中心となって構成されるもので、主に上映普及活動と映像教育を通した、映像作品の多様性の確保と豊かな映画環境を創造することによって、芸術文化の振興、および地域社会の発展に寄与することを目的として、2009年4月に設立されました。
コミュニティシネマセンターはこの目的を達成するために、下記の活動を行います。
- 地域の多様な上映活動に対する支援、協力
- 公共的な上映活動推進システムの構築と協力
- フィルムライブラリー及びアーカイブとの情報交流、協力
- 独自のフィルムライブラリーの構築
- 映像教育の実施と研究、教材の制作
- 映画上映等に関連する実態調査および研究活動
- 上映活動および映像教育に関する専門家の育成
- 印刷物、インターネット等による情報の提供
- 情報交流のための会議の開催
- 会員間の親睦、情報交換、相互連携の推進
配給事業――東京地区を除くシネマ・シンジケート加盟館を中心とした地方映画館へ向け良質な配給作品を提供し、各劇場の宣伝・営業力を通して作品の興行的可能性を引き出していく取り組み。
■2009年度
2009年度は、シネマ・シンジケート地域委員選考による「シネマ・シンジケート選定・推薦作品」として5作品、コミュニティシネマセンターが配給を行う「コミュニテシシネマセンター配給受託作品」として9プログラムを提供した。
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| 作品タイトル | 上映劇場数 | 動員 |
|---|---|---|
| 『コドモのコドモ』 監督:萩生田宏治 配給:ビターズエンド |
35劇場 | 6,091人 |
| 『マン・オン・ワイヤー』 監督:ジェームス・マーシュ 配給:エスパース・サロウ |
33劇場 | 5,764人 |
| 「ドゥミ×ルグラン=ミュージカル女優ドヌーヴ」 (『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』) 監督:ジャック・ドゥミ 配給:ハピネット |
48劇場 | 20,996人 |
| 『嗚呼、満蒙開拓団』 監督:羽田澄子 配給:自由工房 |
31劇場 | 12,699人 |
| New Director/New Cinema2010 『イエローキッド』 監督:真利子哲也 |
17劇場 | 1,218人 |
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| 作品タイトル | 上映劇場数 | 動員 |
|---|---|---|
| 『長江にいきる ビンアイの物語』(コミュニティシネマ賞) 監督:フォン・イェン 配給:ドキュメンタリー・ドリームセンター |
18劇場 | 1,649人 |
| 『小三治』 監督:康宇政 配給:シマ・フィルム |
8劇場 | 1,475人 |
| 「アキム・コレクション」 配給:CKエンターテイメント |
14劇場 | フラット映画料のみ |
| 『アンナと過ごした4日間』 監督:イエジ・スコリモフスキ 配給:マーメイドフィルム、紀伊國屋書店 |
37劇場 | 6,852人 |
| 『バグダッドカフェ ニュー・ディレクターズ・カット』 監督:パーシー・アドロン 配給:IMAGICA TV |
39劇場 | 12,360人 |
| 『マラドーナ』 監督:エミール・クストリッツァ 配給:キングレコード、日本出版販売 |
23劇場 | 2,496人 |
| 「ヴィターリー・カネフスキー特集上映」 (『動くな、死ね、甦れ!』『ひとりで生きる』『ぼくら、20世紀の子供たち』) 配給:エスパース・サロウ |
14劇場 | 6,453人 |
| 『罪の天使たち』 監督:ロベール・ブレッソン 配給:アテネ・フランセ文化センター |
2劇場 | 345人 |
| 『去年マリエンバードで』 監督:アラン・レネ 配給:マーメイドフィルム、紀伊國屋書店 |
3劇場 | 703人 |
(公開劇場数、動員、興行収入は2010/06/16現在の数字)
■2010年度
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| 加盟館製作『海炭市叙景』 |
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| 函館の加盟館シネマアイリスが製作幹事をつとめる『海炭市叙景』(監督:熊切和嘉 主演:加瀬亮)を選定作品として上映していく。公開時期は函館11月、東京ほか~12月。東京地区配給はスローラーナー、北海道地区の配給はシネマアイリス。その他のエリアを配給受託する。 |
| 東京国際映画祭さくらグランプリ作品『ソフィアの夜明け』 (原題:Eastern Plays) |
| 2009年東京国際映画祭グランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞、3冠受賞作品『ソフィアの夜明け』(監督:カメン・カレフ)を選定作品として巡回。配給はマーメイドフィルム+紀伊國屋書店、東京メイン館はイメージフォーラム。東京国際映画祭との連携を推進する。 |
| 新人監督発掘プロジェクト「New Director/New Cinema」 |
| 新しい日本の映画監督を紹介するプロジェクト。(第1弾真利子哲也監督『イエローキッド』2010年1月~)今後も年に1~2作品、推薦作品として取り組む。 |
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| 注目すべき新作、クラッシク作品、監督特集企画の配給受託 |
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| ローカル・エリアでも比較的安定した数字が見込め上映希望も多いクラッシク作品、監督特集企画を引き続き配給受託する。IMAGICA TV提供「ブリジット・バルドー特集」(仮題)、『世にも怪奇な物語』、マーメイドフィルム配給「イエジー・スコリモフスキ'60年代傑作選」、アダンソニア+日本スカイウェイ提供「アメリカン'70s シネマ」(『バード・シット』、『ハロルドとモード』)。また、'08年東京映画祭で注目された『シルビアのいる街で』(ホセ・ルイス・ゲリン)などの新作を配給する。 |
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| 加盟館出資参加型の邦画または洋画の模索 |
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| 参加意識の向上と製作段階からの参加型宣伝展開を実現するため、邦画製作に対する加盟館の部分出資を検討。洋画についても出資参加への道を模索する。 |
| デジタル・オルタナティブ・コンテンツの提供 |
| 加盟館にもデジタル機材の設置が進んでいる。これを有効活用するため、映画作品、映画外コンテンツをDCP、Blu-Ray、DVカムなどデジタル素材で上映する取り組みを行う。ジャンル、テーマ性に富んだ作品を選定し劇場の情報発信力を強化する。 |
映画上映のための専門的な施設をもち、プログラミングや普及活動、技術面を担うスタッフを擁する、映画史的な、批評的なプログラムによる上映活動を目的とした公共的な上映機関」=シネマテークが連携して、これまで上映される機会のなかった映画史上重要な作品を上映・巡回する「シネマテーク・プロジェクト」
■2008~2009年度
| 第1回企画「日仏交流150周年記念 フランス映画の秘宝」 | ||||||||
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■2009~2010年度
| 第2弾「生誕百年記念山中貞雄監督特集」(共催:東京国立近代美術館フィルムセンター) |
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| 2009年12月より、山中貞雄監督作品の『丹下左膳余話百万両の壺』『河内山宗俊』『人情紙風船』に関連作品4本(『水戸黄門血刃の巻』(FC提供)『大菩薩峠 甲源一刀流の巻』(FC提供)、『戦国群盗傳』『その前夜』)を加えた7作品を巡回、2010年冬までに18会場を巡回する。 |
■2010年度
| 第3弾「日本ポルトガル修好通商条約150周年 ポルトガル映画祭2010~マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち」 | ||||||
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| 2010年は日本とポルトガルが近代的な外交関係を樹立して150年の記念の年にあたる。この記念の年に、東京国立近代美術館フィルムセンター、ポルトガル大使館と共同で、ポルトガルの優れた映画作品を上映する「ポルトガル映画祭2010」を開催する。東京での開催後、シネマテーク・プロジェクト第3弾として全国10会場に巡回。 | ||||||
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[1]「ワイズマンを見る/アメリカを観る―アメリカ社会の偉大なる観察者、フレデリック・ワイズマンの世界」
(共催:ユーロスペース)
2009年秋、最新作『パリ・オペラ座のすべて』の劇場公開にあわせて、日本初公開となる『エッセネ派』を含めフレデリック・ワイズマン監督作品18本を一挙上映する特集上映を渋谷「ユーロスペース」で開催。14日間でのべ2714人を動員した。この特集上映のあと、大阪、名古屋、川崎でも同様の特集上映が開催され、好評を博した。
[2]特集上映「ヤスミン・アフマド監督特集」開催
(共催:アテネ・フランセ文化センター 特別協力:国際交流基金、東京国際映画祭)
2010年2009年8月21日(土)~8月28日(土)、アテネ・フランセ文化センターにて、表記の上映会を開催、昨年7月に急逝したマレーシア映画の牽引者ヤスミン・アフマド監督全長編9作品を上映、8日間で1213人の観客を得ることができた。
[3]生誕百年 映画監督 マキノ雅弘特集巡回
2008年12月より、スタートした「生誕100年映画監督マキノ雅弘」(全20本、作品選定山根貞男)は、2010年3月までに全国11会場に巡回、11,214人を動員することができた。
[4]コミュニティシネマ賞受賞作品「ビラル Bilal」の上映・配給
山形ドキュメンタリー映画祭でコミュニティシネマ賞を受賞した、ソーラヴ・サーランギ監督作品「ビラル」の配給について、その方法を検討、実現を目指す。
[1]地域における映画上映状況調査「映画上映活動年鑑2010」の発行
(文化庁芸術団体育成支援事業)
2008年度に続き、地域における映画上映状況調査を実施、「映画上映活動年鑑2010」を編集・発行する。上映状況の変化を鑑みて、調査方法の変更も検討しつつ、重点調査においては、スクリーンの「偏在」という問題に着目し、新たな“地域間格差”の現状を目に見える形で示す。また、映画館のデジタル化の進行が上映環境にどのような変化をもたらすのかといったことも調査する。上映環境のあり方から、地域のあり方、まちづくりといったことにまで視野を広げ、地域間格差の是正、中心市街地の再生、文化における地方分権といったことを考えるための情報を提示することを目指す。
[1]優秀映画鑑賞普及推進事業
東京国立近代美術館フィルムセンターが文化庁と共同で実施している「優秀映画鑑賞普及推進事業」の運営。2009年度は、日本映画の名作4作品計22パッケージ88作品を全国188会場に巡回、のべ94,052人を集客した。2010年度は25パッケージ100作品を全国190以上の会場に巡回する予定。
[2]映画上映専門家養成講座[シネマ・マネジメント・ワークショップ]の開催
(文化庁芸術団体人材育成支援事業)
映画祭やミニシアターを含めた公共的な上映活動を推進するために、専門的なノウハウと理念を持って映画上映を行う人材の育成をすることを目的として開講する映画上映専門家養成講座(共催:映画美学校)。総合講座は東京で2009年6月~2010年3月の約10ヶ月間にわたって開講、20人の受講生が無事に修了した。京都では実務経験者を対象とする「シネマ・シンジケート/シネマテーク・プロジェクト 合同ワークショップ」を開催(共催:立命館大学)、26名の受講者が集まった。
2010年7月に受講生による修了上映会を、アテネ・フランセ文化センターとユーロスペースで開催した。
[3]京都「駅ビルシネマ」の企画管理・運営
JR京都駅屋上の期間限定の映画館「駅ビルシネマ」の企画と運営を受託する。(7月17日~12月19日を予定)
[4]コンテンツ国際共同製作基盤整備事業 国内映画市場(デジタルシネマ)状況調査
(ユニジャパン委託事業)
経済産業省/中小企業庁が「平成21年度地域商店街活性化事業」において実施した独立系映画館のデジタルシネマ機器導入に対する支援により、32の映画館に2K以上のデジタル機器(プロジェクターとサーバー)が設置された。コミュニティシネマセンターでは、この支援事業の実施に協力するとともに、本事業の支援対象となり、デジタル化ができた独立系映画館が、実際にどのような事業を行ったのかを紹介し、その現状と今後の展望、課題を調査し報告書を作成した。
[5]ウェブサイトの運営、会員制度の充実、「フィルム・ネットワーク」の発行など
コミュニティシネマセンターのウェブサイトは、会員登録の更新時期にあたる2010年6月末を目処に改訂作業を行った。
「フィルム・ネットワーク」は53~56号を発行した。
2010年8月末現在の会員数は、64団体(正会員45、準会員15、賛助会員4)
このほか、東京国際映画祭文化庁映画週間における全国映画祭コンベンションの開催、機関紙「フィルム・ネットワーク」の発行、地域コミュニティシネマの設立と運営に関する相談業務など、様々な事業を行っています。
